各種治療
水いぼについて
水いぼは子どもによくみられるウイルス感染症で、1~5ミリくらいの丸くて柔らかい光沢のあるいぼです。
ひっかいたりつぶしたりすると、中のウイルスが飛び出して、数が増え、そして他のお子さんにうつります。
水いぼは6~7月に多く発生するので、プールに入る前に治療しておきましょう。
ピンセットでつまみとる治療法が一般的ですが痛いため、硝酸銀を使った痛みのほとんどない治療法(硝酸銀ペースト法)がおすすめです。
本当の感染経路はわかっていないところもありますが、皮膚と皮膚が接触することがいちばんの感染原因といわれています。
子どもが集団で生活すれば、いつでもおこり得ますが、とくにプールで裸になったときにうつり易いとされています。
水を介してはうつらず、タオルの共用やビート板の共用のほうが問題ではないかと考えられています。
年齢としては、集団生活に入る幼児期にいちばん多く、8歳以上になるとかかりにくくなります。
大人は、からだにウイルスに対する抗体ができるため、うつらない事がわかっています。
- 入浴時にゴシゴシ擦って洗わない。
- 汗をかいたら、石鹸などで流し清潔を保つ。
- 長い入浴や暖房機に近寄るなどでからだをほてらせない(かゆみが生じやすい)。
- チクチクする衣類は着せない。
- 皮膚を保湿して乾燥させない(ベビーローションなどの使用)。
硝酸銀ペースト法
硝酸銀ペースト法は「痛くない水いぼ取り」として開発された治療法で、硝酸銀により水いぼを不活化させ、脱落治癒させる方法です。
痛みを軽減させる為に痛み止めのテープを貼ってから行います。
禁煙外来について
タバコがやめられないのは、意志が弱いのではなく、ニコチン依存症という“病気”のためです。
タバコを吸うと、ニコチンが脳に運ばれ、ドパミンという物質が分泌されます。これがタバコを「おいしい」と感じさせる物質です。
一定の時間が経つと、血液中のニコチン濃度が下がり、「吸いたい」という気持ちがおこります。これを我慢すると、いらいらする、集中できない、落ち着かないなど、禁断(離断)症状が出現します。
このため意志の力でやめようとすると、禁断(離断)症状のため、2~3日しか続きません。
禁煙補助薬は、つらい禁断症状を引き起こす事なく禁煙できる薬として開発され、パッチ剤に次いで、経口薬も使用可能となり、禁煙率は80%以上になりました。
当院では、禁煙外来の認可を受けている為、保険での診療が可能です。
禁煙をお考えの方は、ぜひご相談ください。
AGA(男性型脱毛症)について
AGAは、思春期以降の男性に出現する脱毛症で、額の生え際や、頭頂部などの髪の毛が薄くなり脱毛が進行するのを特徴とします。
これは、遺伝や変性した男性ホルモン(ジヒドロテストステロン:DHT)などが原因とされています。
これまでは、育毛剤や血流改善薬(カロヤンやリアップ)などが治療薬として使われてきましたが、日本でも2005年12月より、DHTの産生抑制薬であるプロペシアが承認され、使用できることになりました。
プロペシアの脱毛改善効果は、約3か月頃から顕著となり、症例の蓄積のある欧米での改善率は、90%と報告されています。
AGAの根本的な治療薬は、プロペシアだけであり、全世界で認められています。また今回、さらに効果が期待されているザガーロが発売され、処方できるようになりました。
AGAでお悩みの男性は、是非ご相談ください。
心臓健診(ハートドック)について
心臓は1日に10万回ほど拍動して、血液を全身に送り出しています。この心臓のポンプ機能が弱まると、息切れやむくみが出現します(心不全)。
また、心臓の血管が動脈硬化で狭くなると、駅の階段を昇った時などに、胸がしめつけられる様な発作が出現します(狭心症)。
さらに血管が血栓で閉塞した状態が心筋梗塞です。
ハートドッグは、このような心臓病を未然に防ぐために、心電図や超音波検査を組み合わせた心臓健診です。
中年以降の方や、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病をお持ちの方におすすめします。
花粉症について
スギ花粉を代表とする花粉症は、クシャミ、鼻水、目の症状など、患者さんにとって、日常生活に支障をきたす疾患です。
現在では、これらの症状を改善する内服薬や外用薬があり、症状をコントロールすることが出来ます。花粉の飛び始める予想日の2週間ほど前から薬を飲み始めると、薬の量も少量で済み、症状も軽くて済むとされています。
症状には、個人差があり、患者さんによって薬の内容も異なりますので、ご相談ください。
また、花粉症による重度のアレルギー性角結膜炎が有り、ステロイド点眼薬が必要な場合には、併設の眼科に依頼して、眼圧などを測定しながら、緑内障にならない様に注意して治療しています。
さらに根本的な治療法である舌下免疫療法(シダキュア、ミティキュアによるスギとダニアレルギーの治療)もやっています。
体質改善には、数年かかりますが、開始後の最初のシーズンで、花粉症の症状の改善がみられる症例が多く、重症の方は、是非お試しください。
睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群は、肥満の人に多く、長い間いびきや呼吸が止まるような場合を言います。
睡眠時無呼吸症候群になると、目が覚めたときから寝不足で、日中も眠く、居眠りをしてしまいます。
放っておくと、高血圧や心臓病、脳血管障害を高率に合併します。
当院では、自宅で検査ができるように携帯型の検査装置を貸し出して、睡眠中の呼吸や酸素濃度を測定します。
上記のような症状のある方はご相談ください。